先輩の声

いつだってチームで助けあうから心強い。力を合わせてやりとげれば、達成感が待っている。 鉄道電気部 設備担当 2016年入社

鉄道電気部というのは主にどんな仕事を?

電気で動くものを中心にメンテナンス。
駅の安全を守る仕事です

鉄道電気部 設備担当 2016年入社

入社3年目で、今は駅の電気設備、空調設備、消防設備、給排水設備のメンテナンスをしています。
具体的にいうと、駅の照明やエアコンなど、電気で動くものを中心に、毎日巡回して点検しています。

駅にしかないような設備も多いので、普通だと見られないものもたくさんあります。
たとえば地下の駅だと換気が必要になります。地下のエリア内に空気を送って排気する空調機があるんですが、これが見たこともない大きさなんです。大人が10人くらい入れる巨大な換気扇みたいな感じ。「この中に入っていくんや〜」と最初はびっくりしましたね。
駅もたくさんありますし、点検すべきものも多いので、巡回するだけでも1ヵ月まるまるかかります。

安全を最優先していますから、駅の営業が終わるのを待って真夜中に作業することもよくあります。
ホームにお客さまがいないほうが、より安全が確保しやすいですから。
お客さまの安全だけじゃなくて、自分たちの安全も守らなくてはいけません。
守るべき安全が2つあるので、そこは妥協できない点ですね。

仕事をしていて難しいと感じるのはどんなところですか?

危険を回避するためにも、学ぶことは大切。一つひとつ経験を積み重ねて

一番気をつかうのは、受変電設備ですね。流れている電気が高圧なので、ちょっと触れるだけでも命に関わるんです。

当社では危険予知トレーニングという取り組みをしていて、危険な事例をみんなで共有しています。
そのなかに「分電盤の中が暗かったため、誤って充電部に触れて感電する」という例がありました。

それを聞いても初めは全然イメージがわかなかったんですが、充電部を実際に見たらたしかに暗い。
これだったら間違えて、触ってしまうなと納得しました。

こんなふうに仕事では、学校では教わってないことがたくさん出てくる。だから学ぶことは多いです。
先輩に聞いて教わりながら覚えていったり、現場で実際に見て納得したり、先輩から引き継がれている教科書を読みこんだり。ただ机に向かって勉強するのではなく、現場で実践しながら覚えていくので、自然と頭に入ってきます。だからツライと思うことはあまりないですね。

また、若手は外部のセミナーに参加するのも奨励されていて、勉強しやすい環境も整っていると思います。こうした会社のサポートもあって、少しずつスキルアップすることができています。

鉄道電気部 設備担当 2016年入社
学校で勉強してきたこととは違う仕事内容ですが、スムーズに慣れられましたか?

やさしくて面倒見がよくて、尊敬できる先輩がいてくれる

京阪エンジニアリングサービスで働いて良かったと思うことのひとつに、先輩方がやさしくて、すごく面倒見が良いことがあります。

なにか相談すれば親身になって考えてくれますし、質問に対してもただ正解をいうだけじゃなく、そこにいたるまでの「考え方」を教えてくれる。だから次に同じような問題が起こったときには、自分で考えられるチカラが身につくんです。

現場に行かないとわからないことは、その場で見ながら教えてもらうことも多いですね。
工具の使い方も、実際にそばで先輩のやり方を見て覚えます。見たことのない専門的な工具も使いますが、使い方を間違えるとケガをしますから。
目の前で見ながら教えてもらえるので、聞くだけよりしっかり身につきます。

先輩方は配線の工夫も、作業の手順もスマート。故障の対応も、「こういう症状ならこういう工具が必要になるだろう」と、とっさに予想して準備していく。それがズバリ的中するので、「さすが、カッコイイな」って思いますね。

仕事では、学校で教わっていないことを新たに覚えていかなくてはいけないので、先輩方がやさしくて、仕事のうえでも尊敬できるというのは大きなメリットだと思います。

仕事で大切にしていることや、
これからの目標を教えてください

目、耳…五感をフルに使って、事故になる前に防ぎたい

鉄道電気部 設備担当 2016年入社

私が仕事で大切にしているのは、「異常が大きくなる前に見つけ出す」ということ。
日々の点検では、今すでに異常を起こしているものだけじゃなくて「これから異常になるもの」を事前に発見することも大切です。普通なら見逃すようなことも目を光らせて見つけ出し、自分たちで修理できるものは修理、業者に依頼するものならすぐに連絡など、きっちり対応していきます。

今は動いているけれど、これから故障しそうだという設備は、よく見るとたしかに細かいところが正常時と違っています。
先輩からは「五感を使え」とよくいわれるんですが、見た目だけじゃなく、音やにおいも大事。目で見て色の変化を見たり、焦げたにおいがしないか嗅いでみたり、ときにはさわってみて熱をもっているかどうかを調べることもあります。

それはもう経験としかいいようがないんですが、実際に現場についていって見くらべ、聞きくらべて、「こういう故障のときはこうなる」という経験値を自分のなかに積んでいく。

まだまだ勉強中ですが、それが事前に事故を防ぐことにつながると思うと、少しずつでも経験値をためて、はやく一人前になりたいですね。

鉄道電気部 設備担当 2016年入社
この仕事のやりがいや面白さについて教えてください

みんなの力がひとつになる、チームワークの楽しさが味わえる

作業中はひとりで行動することはまずなくて、常に4人くらいのチームで動きます。いつも先輩や仲間と一緒なので、分からないことはすぐ聞けるのは心強いですね。

3年目といってもまだまだ勉強中ですので、判断に迷ったら、自分で決めずに上司に判断を仰ぎます。
もしそこで間違ってしまうと、よけいに故障がこじれるだけでなく、何よりも危ないですから。安全を最優先に考えます。

チームワークの大切さと楽しさを実感できたのは、祇園四条駅の給排水設備の修繕作業をチームで行ったとき。設備の交換作業では、スペースや外観、利便性を考慮して進めていかなくてはなりません。
たとえば、電線こうするとスマートに収まるとか、配管、配線をこうするにはこういう作業が必要になるとか。
チーム全員で考えを出しあうプロセスが、難しいけれど楽しかったですね。みんなの意見が形になり、完成したときはすごく達成感がありました。

また、夜間に作業するときは時間が限られているので、スピードが求められます。時間内に終わらせるには、誰ひとり気をぬいてもダメ。一人ひとりが効率よく動きつつ、おたがいに声をかけあって協力しあうことが欠かせません。

この仕事はなによりチームワークが大切。仲間としっかりコミュニケーションをとることが求められますが、私はそれも魅力だと思っています。先輩から学びながら作業できて心強いし、連携がうまくいってチームワークがバシッと決まると達成感もある。すごくいい環境で仕事ができていると思います。